2012年6月3日日曜日

ケペル先生のブログ:


むかしむかしの川柳。

「貸本屋げだいばかりの学者なり」

   「げだい」とは「外題」、つまり本の背表紙をいつもながめて商売している者は、内容はまったく知らないが、知ったかぶりの学者きどりであるという皮肉が込められている。貸本屋はいまは少なくなったが、図書館の司書とて、すべての本を読んでいるわけではあるまい。むしろ知ったかぶりでもいい。本のタイトルと著者と装丁を知っているだけましである。明日27日から11月9日まで読書週間がはじまる。2010年の標語は「気がつけば、もう降りる駅」。

ケペルは知ったかぶりを基調にしている。漫才師のリーガル天才・秀才といったところか。では「外題」だけ記す。

木内高音「建設列車」

藤森成吉「ピオの話」

石井桃子「ノンちゃん雲に乗る」

平塚武二「太陽よりも月よりも」


罪悪感テキサスのない所見なし

国分一太郎「すこし昔の話」

竹山道雄「ビルマの竪琴」

筒井敬介「コルプス先生汽車に乗る」

猪野省三「希望の百円札」

太田博也「ポリコの町」

北畠八穂「ジロープーチン日記」

青木茂「三太武勇伝」

岡本良雄「ラクダイ横丁」

壺井栄「柿の木のある家」

塚原健二郎「風船は空に」

壺井栄「母のない子と子のない母と」

与田準一「五十一番目のザボン」

壺井栄「二十四の瞳」

阿部知二「新聞小僧」

佐藤義美「あるいた雪だるま」

打木村治「生きている山脈」

北畠八穂「あくたれ童子ポコ」

住井すゑ「夜あけ朝あけ」

国分一太郎「鉄の町の少年」

太田博也「風くるま」

片山昌造「あかつきの子ら」

国分一太郎「リンゴ畑の四日間」

いぬいとみこ「ながいながいペンギンの話」


女性が乗ってWISでから死に落ちる

石井桃子「山のトムさん」

石森延男「コタンの口笛」

新田次郎「風の中の瞳」

今井誉次郎「たぬき学校」

平野威馬雄「レミは生きている」

大蔵宏之「戦争っ子」

佐藤暁「だれも知らない小さな国」

いぬいとみこ「木かげの家の小人たち」

塚原健二郎「風と花の輪」

柴田道子「谷間の底から」

斎藤了一「荒野の魂」

山中恒「赤毛のポチ」

松谷みよ子「龍の子太郎」

鈴木実他「山が泣いている」

早船ちよ「キューポラのある街」

古田足日「ぬすまれた町」

いぬいとみこ「北極のムーシカ・ミーシカ」

吉田とし「少年の海」

香山美子「あり子の記」

那須田稔「ぼくらの出航」

中川李枝子「いやいやえん」

山口勇子他「つるのとぶ日」

庄野英二「星の牧場」


チェイニー撮影シェリフの不安

早乙女勝元「火の瞳」

稲垣昌子「アマおばさんはネコがすき」

長崎源之助「あほうの星」

いぬいとみこ「うみねこの空」

今西祐行「肥後の石工」

古田足日「宿題ひきうけ株式会社」

山中恒「青い目のバンチョウ」

那須田稔「白カバと少女」

長崎源之助「ヒョコタンの山羊」

前川康夫「ヤン」

   長く図書館に勤めていたので、これらの書名を並べるだけで懐かしい。平野威馬雄は1980年代の心霊研究家かと記憶していたが、詩人で「レミは生きている」でサンケイ児童文学賞を受賞した文学者だった。平野レミは娘。



These are our most popular posts:

古本買取の書棚JP:書棚年鑑:書名2008:か行05

510, 0419, かもんからに, 家紋から日本の歴史をさぐる, インデックス編集部, ごま書房, 08/06, 1680, 系譜・家史・皇室. 511, , かもんの ... 528, 0304, かようびのフ, 火曜日の妖精(フェアリー)タルーラ, デイジー・メドウズ, ゴマブックス, 08/09, 840, 児童 ... read more

read more

read more

ケペル先生のブログ:

2010年10月31日 ... 鹿島茂「怪帝ナポレオン3世」、黒岩比佐子「パンとペン」、互盛央「エスの系譜む、保坂 正康・半藤一利「戦後を点検する」、 ...... フレッド・マクマレー、バーバラ・スタンウィック、 エドワード・G・ロビンスンの「深夜の告白」、ヒッチコック監督、タルーラ・ ... read more

Related Posts



0 コメント:

コメントを投稿