2011.1.18
The Subject Is Jazzに毎日取り組んでいるのだが、語りを聞き取るのは骨が折れる。おかげで、ここのところ、記事を載せる間隔が粗くなってしまっている。まあ、辛抱だ。地道にやっていこう。
今日はこのクリップ。「Swing, Part One, from "The Subject is Jazz" 」―Tube投稿者がこの題で掲げているビデオだ。
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さて、Tube投稿者がビデオ冒頭に埋め込んでいる「回顧談話」と、「本番」(1958年シリーズ番組のビデオ・クリップ)の語りの冒頭部を掲げることから入ろう。「回顧談話」とは、Billy Taylorが、ピアノの向こう側にいる白髪/白ひげ老人と語っている部分のことである(この人物は、Tommy Flanagan/トミー・フラナガン/ジャズ・ピアニストか)。「本番の語り」とは、進行役を務めるギルバート・セルデス(Gilbert Seldes)(*1)のそれである。
■冒頭回顧談話
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(Billy Taylor)
「ザ・サブジェクト・イズ・イズ・ジャズ」(The Subject Is Jazz) -----覚えていますか。
(白ひげ)
覚えているとも、「ザ・サブジェクト・イズ・ジャズ」。
(Taylor)
「ザ・サブジェクト・イズ・イズ・ジャズ」は、テレビで初めての教育シリーズ、シリーズ番組によって啓蒙していくという番組で、ニュ―ヨークの全米教育テレビ(National Educational Television)の制作によるものだ――初回の制作についていっていることだが。
私は、感動を以ってこの番組に取り組んだことを覚えている。というのは、この番組が、「ジャズ」というものを初めて真剣な考察の対象にしたものだったからである。これまでの「トーク番組」にそういうものはなかった。そういう狙いから、この番組は、人々に観てもらう日として、敢えて土曜日を選んだ。人々がフットボールを観たり、他にもいろいろ、例えば、アメリカのクラシック音楽番組を観たりして過ごす土曜日にぶつけたわけだ。
番組では、デユーク・エリントン(Duke Ellington)を最初のゲストとして呼んだ。アラン・コープランド(Alan Copeland)も呼んだし、音楽家以外の人にも数多く出演してもらった。ベン・ウェブスター(Ben Webster)にも、ウイリー・ライオン・スミス(Willie "The Lion" Smith)にも来てもらったし、とにかく、ジャズ音楽の、異なるスタイルを代表するような記念すべきさまざまな人々に出演してもらった。
―― 本番(1958年番組)クリップ始まる ――
The Educational Television and Radio Center presents,
"The Subject
Is
Jazz."
With Gilbert Seldes,
This program,
"Swing."
With Our Guest, Mr. John Hammond.
And now, our host: Critic and chronicler of lively arts, Gilbert Seldes.
フィルムのナレーション
教育テレビ/ラジオ・センター提供、
「ザ・サブジェクト・イズ・ジャズ」(「ジャズを語る)。
進行役、ギルバート。セルデス(*1)。
本日の番組は、
「スイング」について。
ゲスト出演 ― ジョン、ハモンド氏(*1)。
さて、進行役、評論家、大衆芸記録家であるギルバート・セルデスの登場だ。
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■本番クリッブの語り
(以下、進行役、Gilbert Seldesの語り。「(S)」は、"Seldes"を表わす)
(S)
たまに、人々がジャズについて語っているのを聞くことがあるが、黙って聞いていると、まるで、自分が「不思議の国のアリス」になって、姿見(鏡)を通り抜けて向こう側の世界に行こうとしているような錯覚にとらわれる。
「ホワイトナイト」(White Knight)がアリスに、これから歌を唄うといい、歌の名前は「ハドックズ・アイズ」(ハドックの眼、Haddock's Eyes)だと語ったとき、アリスが「ああ、それが歌の名前なのね、そうでしょう」というと、ホワイトナイトは、「いや違う、それは『主義』の名前だ、曲名はまったく別の名前だ」と答えた(*2)。